クリエイティブディレクター(CD)とは

コーポレートリブランディング

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私、中野はある尊敬する経営者の方にインスピレーションを受け、
Mad to Mouth.のお仕事をするうえでは「クリエイティブディレクター」を名乗っています。
その方がクリエイティブディレクターについて発信されている中から抜粋してお伝えできればと思います。

広告業界ではクリエイティブディレクターのことを「CD」という言い方しており、
いわゆる広告制作の責任者という意味で使われています。

ただ、これが実際にはファッションの世界でも使われたり、空間設計の責任者だったり、
最近では企業のCDがいたりなど、様々なところに存在しています。

果たしてクリエイティブディレクターとはどんな仕事なのか?
今日のブログで触れていこうと思います。

そもそも

クリエイティブディレクターというものは、有名な「電通」や「博報堂」といった広告代理店では、
10年から20年という月日をかけてなる職種です。
5年前の時点で日本には500人ほどのCDしか存在していなかったというくらい希少性のある、
言い方を変えれば馴染みのない職種であったということです。

広告業界のCDになるには、

・コピーライター
・デザイナー
CMプランナー

このような職種の方々が10年〜20年の経験を積み続け、
やっとの思いでCDになっていく流れが通常だといわれています。(企業によって差はあるかと思います)

CDはここにマーケターやPRプランナーなどを増員した状態で自分のチームとして率いていき、
目の前の案件の課題解決に当たるプロフェッショナルのことを指しています。

世の中が多様化し、変化が加速していく中で、このCDという業種がものすごく求められる時代になりました。
それは数多くの企業が「真っ直ぐに進んでいくだけの成長」だけでは行き詰まってしまっていることが理由だと考えられます。

あらゆる商品の消費が成熟し切ってしまっている中で、「まったく新しい成長」を追い求めた結果、
CDのもっている価値に辿り着くということです。

クリエイティブディレクターとは

尊敬する経営者の方の言葉をお借りしてお伝えすると、

「クリエイティブディレクターは企業のお医者さんみたいな仕事」

だと言っています。
私自身この表現が心地よく響き、まさしくその通りだと感じました。

例えば皆さまは病院に行ってお医者さんに「お腹が痛いです」や「熱が出ています」など伝えると思います。
ですが、自分で「お腹が痛いので、多分盲腸だと思います!」と言っても、
意外と盲腸ではなく、便秘だったり、胃腸炎だったりする時もあるわけです。

お医者さんはあなたの伝える言葉を鵜呑みにすることはなく、
症状や背景などから原因を探り、それに合わせた処置や処方を施してくれるはずです。

企業に置き換えても同じことがいえます。

お客様が言っていることの本当の原因を捉えて「薬を出しましょう」のように
いくつかの改善提案をすることもあれば、場合によっては「手術が必要です」のように、
根本から変えていく新規事業を発足する必要もあるかもしれません。

逆に「いや、それはもうただの太り過ぎです」のような原因で、
「運動してください、病院でできることは少ないです」といったカタチで
ある意味アドバイスやコンサルティングだけで終わらせる場合もあるかもしれません。

私の中でピッタリとはまる表現「お医者さん」はまさしくCDそのものだと感じました。

移り変わり

冒頭にも書きましたが、CDは元々大きい広告代理店の「CMの責任者」いわゆる「CMの専門家」でした。
そこの意味が時代とともに広がり、WebSNS、イベント、PRなどを組み合わせた
「統合的なプロモーション・コミュニケーションを考える専門家」に変化していきました。

さらにこの参考にさせていただいている経営者の方のお仕事を定義すると、
「企業のあらゆる悩みや社会の課題をアイデアで解決する専門家」というところまで意味が広がっていきます。

この会社は基本的に「CM1個やってください!」や「キャッチコピー1つ決めてください!」などのお仕事は
「薬局の仕事」と定め、あまり受けず、お医者さんとして診断に時間をかけて、
その病気が完全に回復するまで最低半年はお手伝いをすることを徹底しています。

CDに必要な要素

「普通のクリエイター広告会社の人以上にクライアントさんの言うことを聞くこと」が大切だと言えます。

ー 本当にお腹は痛いですか?
ー お腹はどのあたりが痛いですか?
ー いつからお腹は痛いですか?
ー 最近何食べました?
ー もしかしてストレス感じていませんか?
ー 職場に嫌な先輩いませんか?

本当に色々なお話しを聞く力の必要性のこと指しています。
時には「今日トイレ何回行きました?」まで必要な時もあるかもしれません。

ただ時には「お客様の言うことを敢えて無視することも必要」です。

お客様は焦っています。
「薬をくれ!」「今すぐ手術してくれ!」と言ってきて、
「わかりました!すぐに準備します!」は困ります。
患者さんは判断を間違えていることが多いです。
相手の言うことを全て聞いた上で、本当の答えを出すために、
相手の言うことを敢えて聞かないことは重要になってきます。

 Mad to Mouth. 事業代表である私のクリエイティブディレクターとしての定義は、

「幾つもの領域を融合させていく人」です。

新しい文化を創造していく中で「それぞれの専門家と話すこと」は必須スキルだと考えています。
そのためには「人」の心の変化に対する専門家である必要があります。
Mad.の事業の根本は「人の力によって企業の課題を解決すること」。

「人」は自分自身の感情や想いには気づいているつもりで、実は見て見ぬフリをしている可能性は大いにあります。
裏を返せば自分という可能性を低く見積もっていることもあります。

Mad to Mouth.がお医者さんとして目の前の方々に向き合っていくことで、
新たな可能性が生み出されるよう、自分たちなりのクリエティブ、自分たちなりの価値提供をし続けていきます。

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