ブログ
チームリブランディング
昔、リーダーは仕事ができる人がやっていました。
なぜかというとリーダーの仕事は「仕事を教えること」だったからです。
それは前提として、
「自分がやっていた仕事と同じようにやらせることができれば、部下を成長させることができた時代だった」からです。
さらに基本的にはみんな同じ会社、同じ空間、同じ時間をずっと働くことが普通だったので、
嫌でもリーダーが指示して管理すれば勝手に人は動いていたわけです。
しかし今はそうではなく、誰しも「選択肢」があります。
他にも働く場所があります。
納得できない、自分の成長に繋がらない
そう思った人間は、「最低限の仕事しかやらない」という判断になります。
そんな中、役職として人の上に立つ人間に重要になってくるのは「人を動かすスキル」
もっというと、「人を主体的に成長させて動かすスキル」です。
これを持つリーダーは勝手にメンバーが動くので結果が出ます。
リーダーに求められる役割として必要なことは「人を早く育て動かす」ということです。
人は必ずしも右肩上がりに成長していきません。
人は階段上に成長していきます。
ブレークスルーと言われる、人がグッと成長する瞬間があります。
これをどのように迎えていくかというと「スキルを上げていくこと」です。
ですがこれを日常から肌で感じることはとても難易度が高いことです。
例えば受験勉強をしている時、甲子園出場を目指し日々野球の練習をしている時、
もちろん日々の努力を継続すれば着実に実力は上がっていますが、ある種「一定の成長」=「横バイ状態」です。
・勉強し続けたけど模試がE判定だった
・練習し続けたけど初戦で敗退した
この時、成長を感じるでしょうか?
おそらく答えはNOです。
もちろん悪いことではありませんし、この先に成功が待っていることも多くありますが、
人は失敗の最中に成長を実感することはほとんどありません。
「この方法ではダメだ!」ということを学ぶのみになります。
こうやれば成功する、こうやれば上手くいくという1つの型を覚えたとき、
成長の実感を得ることができますし、実際に成長もしています。
この成功体験をした時に人は最もモチベーションが上がります。
そうすると何が起こるか、
人はもっとやるようになります。
スキルの向上スピードが上がります。
そうすると、次の成功体験が早くくるのです。
こうして人の成長スピードは加速するサイクルに入っていきます。
人が早く育つことの大前提はこの成功体験に隠されています。
ただしこれをたまたまではなく、これからのリーダーは「計画的に与え、成長を促す」必要があります。
でないと、「自ら動く」というフェーズに入ることはできません。
メンバーの自走のスタートは確実にリーダーの指示が始まりです。
余談にはなりますが、リーダーシップ理論は時代と共に進化してきました。
優れたリーダーシップは生まれ持った人のみに与えられる特性であるという「特性理論」から、
優れたリーダーが取っている行動を研究し真似をする「行動理論」、
そして現代は、目の前の集団の特性や状況に合わせてリーダーシップスタイルを使い分ける
「条件適合理論」となっています。
この条件適合理論こそが、今の世界のリーダーシップ標準だということです。
「自ら動かす」目的達成には、この理論を使いこなし適合することが必要となってきます。
ではどのように適合していくのかというと、4つの顔を持ちます。
————————————————————————————
◆指示型・・・明確な指示とルールを定義し、メンバーに遵守させる
◆コーチ型・・・組織の目標を明示し、リーダー自ら手本を示す
◆援助型・・・メンバーに任せ、困った時だけサポート役になる
◆委任型・・・リーダーの役割を委任し、メンバーに遵守させる
————————————————————————————
この4つのリーダーシップを活用し、メンバーを分類していくことで、
個人に対するリーダーシップが成立する土台が整います。
人を早く育て動かす土台以降については、また別のブログでお届けいたします。