コンサルタントが嫌われる理由

日々の気づき

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こんな言葉を聞いたことはあるでしょうか?

「コン(狐)とサル(猿)はタント(たくさん)いる」

文字から読み取れるように、
周りを見渡せば名乗るだけの自称コンサルタンとが腐るほどいることを表した言葉です。

「企業の経営経験もない、会社を倒産させた痛みもわからないコンサルなんかに何がわかる!!!」

仰る通りの部分もあれば、少し違った側面から見るともできるかなとも思います。
今回はそんなコンサルタントについて書いてみます。

コンサルタントが嫌われる理由

なぜここまでコンサルタントは嫌われているのか。
コンサルタントと仕事をし、大きなミスの思い出がある方は
もはや「呪っている」レベルの表情で苦い話をしてくれますし、
実際コンサルタントと仕事をしたことがないビジネスマンであっても、
「とりあえずイメージは良くない」と感じている人が多数いる程です。
なぜそこまでのイメージになってしまうのか。

簡単なことです。

 「そもそも何をやっているかがわからないし、お高くとまっている」からです。
それに加え明るく元気とは真反対でどこか陰キャラで斜に構えている。
まだまだあげればキリがないほど出てくる理由、この根本的な「胡散臭さ」が嫌われる理由であると考えられます。

斜めに構える理由

ただコンサルタントたちは何も好き好んで斜に構えている訳ではないはずです。
コンサルタントの役割は「その常識は本当に合っているの?」と問いを突きつけるところから始まるのです。
業界に長くいる、酸いも甘いも知り尽くした大ベテランに対して、
臆することなく平然と「常識の壁」にヒビを入れることが大前提の「疑う仕事」なのです。
同業者が気づいていなかった部分に目を向け、イノベーションを起こし、
これまで想像したこともなかった新たな層を獲得する未来・・・

ほんの少しだけ、コンサルタントを受け入れる気持ちになってきたのではないでしょうか。

辻褄思考

上司から新しい会社説明会の資料作成を依頼されている状況だとします。
朝イチに上司から
「あっ!頼んでた説明会の資料、前回までと同じものでいくから変更しなくて良いよ!」と言われます。
少しだけ手をつけていたあなたはもちろん少しイラッとはしますが、
別の仕事に集中できる分、そこまでのフラストレーションはたまりません。

 ですがその日の帰り際に
「あっ!○○さんごめん!やっぱり説明会の資料依頼してた通り、変更してもらって良いかな!?
 途中まで仕上がってるだろうし、明日の朝イチまでによろしく!」

 なんてことを言われたら、当然のようにこう思います。
「だったら早く言ってくださいよ!本当に!(ほんとこの上司仕事できないな。)」

 心の中でこんな文句が出てしまうのもとっっっっても理解できます。
しかしここで文句だけ垂れる三流の部下に成り下がらないための「辻褄思考」です!

 「ちょっと待てよ。朝イチにそのままで良いと言われた資料が、その日のうちにやっぱり変更!
 となるのは、いくら仕事ができないあの上司でもおかしい。
 もしかすると今日の15時からの全体会議で社長から何らかの採用に対する方針が出たのかもしれない・・・。」

と無理やりでも考えてみる訳です。
ここで別の言葉を口にします。

 「了解です!明日の朝イチまでに仕上げますね!
 再度方向性を間違えないように確認しておきたいのですが、どなたかからの意見があったのですか?」

 そうすると上司はこう言うかもしれません。

 「わかってくれてありがとう!意見ではないけれど、いつも説明会を実施してくれている〇〇さんが
 急遽クレーム対応に入ることになってしまって・・・。
 まだ誰が担当するか決まっていないから、とりあえずベースの資料への修正が必要で!」

背景の確認

内容は少し無理やり過ぎたかもしれませんが、大枠の流れは理解していただけたかなと思います。
似たような事例を経験していらっしゃる方も少なくはないはずです。
このようにただただ心を殺して「了解です。」と受け取るだけではなく、
上司の意見が「変化」した「背景」を聞いてみることで、自身の評価が上がるだけではなく、上司の思考まで学ぶことができるのです。

 なんでもかんでも引き受ける「YESマン」になるわけではなく、
お互いが気持ちよく仕事を進めていけるように配慮した「辻褄思考」をぜひ活用してみてください。

 

 

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