プラスの相談とマイナスの相談

パーソナルリブランディング

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人として、日常として、切っても切り離せない『相談』

誰しもする側、される側ともに当然のように経験があるかと思います。
特に若い時は、新たな仕事や業務・男女関係・人間関係など
「する側」として多くの相談事に囲まれるはずです。
若いということ、分からないことがあるということは当たり前のことです。
最低限、相手を不快にしない礼儀さえ守っていれば、
臆せず、気兼ねなく年上の方に尋ねることは問題ありませんし、
むしろ素晴らしいことだと言われるでしょう。

しかし、そこには大きな罠があり、その罠にハマっている人がとてもとても多いことに気づきました。

今回のブログは『相談』にピックアップして書いていきたいと思います。

ただ「投げるだけ」の相談

例えば、あなたの直属の後輩が部下への指導の仕方を悩んでいるとしましょう。
その部下との面談が明日ということもあり、あなたは急遽わざわざ時間をつくり、刺さるアドバイスをいくつも贈ります。
全て受け取った後輩はおそらくこう言うでしょう。

「〇〇さんのおかげでスッキリしました!
 いただいたアドバイスをもとに、全力で部下に伝えてきます!」

ところが一週間経ってもその後輩からの連絡は一向にありません。
そうです。これがまさしく「投げっぱなしの相談」です。
おそらく追加の相談がないということは、部下へのアドバイスは上手くいっているはずですが、
後輩は自分さえスッキリすればあなたへ相談したことは「過去のこと」として捉え、もう思い出すことはありません。

あなたは、この後輩にふとした時に会ったら何と言うでしょう。

「あの相談の後、どうなった?」

おそらくこのニュアンスで話しかけるのではないでしょうか。
後輩からの返答がどのような形であれ、この瞬間あなたは心の中で

– わざわざ相談にのったのに、その結果を報告してくれない人なんだなぁ。
– もう次の相談にのるのはあまり気が乗らないなぁ。

と思ってしまうはずです。

こんな人は「性格の悪いやつ」「ちっちゃい人間」だと思うかもしれませんが、
人生、皆誰しもが「人のことにかまっているほど、暇も余裕もなく、極力自分に時間をかけることに忙しい」のが事実です。

あからさまにこの感情を表に出す人はいないとは思いますが、
無意識に、次に後輩から相談を受けた時には「面倒臭いから後回しにしよう」の対象になってくるのです。

「相談」+「報告」

では後輩はどうするべきか。
それは先輩からアドバイスをもらった時に、一言付け加えることです。

「先輩のアドバイスをもとに頑張ってきます!結果はまた報告させてください!

この「報告」こそが、先輩と後輩の中を深めますし、
今後とも何かしらのアドバイスをもらえる関係構築へと繋がるのです。

つまり相談は

『相談』。のように、ピリオドを打つのではなく

『相談+報告』。でピリオドを打つものなのです。

応用編

少し応用にはなりますが、これは「紹介」にも同じことが言えます。
「紹介を受ける+報告」ということです。

こちらから「どこか良いお店ない?」と聞いて紹介を受けた場合もそうですし、
それ以上に、自分が悩んでいる時に先輩が「知り合いの人」を紹介してくださった場合には
さらに気をつけて「+報告」をしなければなりません。

人の紹介の場合は、すべきことがさらに増えます。

・悩んでいる人を「中野くん」
・相談を受けたのが「後藤さん」
・そして紹介した人を「久保田さん」だとします。

関係性が濃くなる例

①まずその紹介した方=久保田さんと話す日が決まったら、
 中野くんは紹介してくれた方=後藤さんにすぐさま連携する。
 そうしないと後藤さんは久保田さんに「中野のことどうぞよろしくお願いしますね。」と伝えることができないからです。

②そして何より、中野くんから久保田さんへの相談が終わったら、
 その内容を紹介してくれた後藤さんに連携する。
 その上で中野くんは、
 「僕からもお礼は後ほどお送りしますが、機会がありましたら、大変良くしてもらって嬉しかったとお伝いただけると幸いです!」
 と言うニュアンスで言うのがベスト。

このようなやり取りや連携を行うことによって、
中野くんがハッピーになるのと共に、
後藤さんと久保田さんの関係がより濃くなるという付加価値が生まれます。
まさに三方良しの状態です。

例文の、どの「報告」を怠ったとしてもこのサイクルは生まれませんし、
もし逆にマイナスを生み出してしまっては、後藤さんは中野くんに二度と紹介することはないでしょう。
なぜなら中野くんに紹介をすると「いつか、失礼なことが起きそうだ」と想起してしまうからです。

プラスの方向に持っていけるか、はたまたマイナスをもたらしてしまうのか。
「報告」1つでどちらにも転ぶということです。

 「ピリオド」の打ち方はお間違いなく。

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